全国500台の段階的導入で、安全運行とシステム管理の効率化を達成

SBSフレックネット株式会社
〒160-6125 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー25F
| 事業内容 | 一般貨物自動車運送業、第一種利用運送事業、産業廃棄物収集運搬及び処理業務、倉庫内の荷役作業及び商品管理業務等 |
|---|---|
| 拠点数 | 70拠点 |
| 従業員 | 2,798名 |
| 車両台数 | 500台 |
導入前の課題
- 既存デジタコシステムの保守期限満了に伴い、限られた期間内での確実なシステム切替が経営課題となっていた
- ナビゲーション機能が未搭載だったため、経路確認のためのスマートフォン操作による「ながら運転」のリスクが常に存在しており、安全運行体制の強化が急務だった
- ヒヤリハットの把握がドライバーの聞き取りに依存していたため、網羅的な情報収集が困難で、客観的な収集・分析体制の構築が求められていた
導入効果
- ナビゲーション設定の共有とスマートフォン操作の不要化により、「ながら運転」のリスクが大幅に低減
- 危険地帯での自動音声による注意喚起とドラレコ映像の活用で、安全運転指導を強化
- メッセージ送信機能により、遠隔地でも複雑な指示を確実に伝達
- 長時間運転の違反・警告機能により、改善基準告示の遵守と疲労運転の防止を実現
- デジタコデータの自動集計により、車両別収支の正確な把握とグループ会社への報告業務を効率化
ご利用製品
🚚 ITP-WebService V3
ITP-WebService V3 — ナビ搭載デジタコで「ながら運転」リスクを排除。全国約500台にITP-WebService V3を導入
導入の背景
SBSフレックネット様は、全国約70か所の営業所で約700名のドライバーと約500台の車両により、食品物流を中心とした一般貨物自動車運送事業を展開しています。従来は「Logfit TM-NexTR(富士通製デジタコ:DTS-D1D)」を運用していましたが、以下の複合的な課題に直面していました。
まず、既存デジタコシステムの保守期限満了に伴い、法令順守の観点から限られた期間内での確実なシステム切替が経営課題となっていました。また、前システムにはナビゲーション機能が搭載されていなかったため、ドライバーが経路確認のためにスマートフォンを操作する「ながら運転」のリスクが常に存在しており、安全運行体制の強化が急務でした。さらに、事故やヒヤリハットの把握がドライバーへの聞き取りに大きく依存していたため、網羅的な情報収集が難しく、客観的な収集・分析体制の構築が求められていました。加えて、冷凍・冷蔵食品を主に取り扱う同社では温度管理が重要なサービス要件であり、新システムでも出荷地・納品地での温度取得に対応した同等以上の機能継続が不可欠でした。
導入決定のプロセス
複数の競合製品との比較検討を経て、SBSフレックネット様は既存マスターデータの活用可能性、ドライバーの操作しやすさ、新旧システム間のデータ互換性を重視した選定を行いました。
また、自社の一部営業所で荷主意向によりITP-WebServiceの導入実績があり、実際の運用効果を確認できていたことが、最終的な選定を後押しする決め手となりました。
導入にあたっては、労務管理オプションを選択したうえで、約500台の車両を対象に2025年3月から2026年10月にかけて全国規模での段階的な切替を実施しています。
活用している機能と成果
導入にあたっては一括導入ではなく段階的導入を採用し、各営業所での学習期間を確保することで新システムへの移行をスムーズに進めました。これにより導入直後の混乱を抑え、安定した運用を実現しています。
1. 安全性向上とドライバー負担軽減
ナビゲーション機能の導入により、行先情報をそのまま共有できるようになったことでドライバーの負担が軽減され、経路確認のためのスマートフォン操作が不要となったことで「ながら運転」のリスクが大幅に低減しました。
また、特に注意が必要なエリアでは危険地帯登録による自動音声での注意喚起を実施しており、漫然運転の防止とドライバーの意識向上につながっています。
さらに、ドラレコ映像を運転指導や事故・ヒヤリハット時の状況確認、クレーム対応時の客観的証拠としてさまざまな場面で活用しています。
2. 現場負担の軽減と利便性向上
タッチパネルUIの採用により、ドライバーのITリテラシーに左右されない直感的な操作性を実現し、従来より使いやすいとの評価を得ています。また、ITP画面から直接問い合わせが可能となったことで、従来は社内窓口を介していた作業が省略され、本社への問い合わせ件数も減少傾向にあります。加えて、メッセージ送信機能により複雑な指示や重要な連絡を確実に伝達できるようになり、特に北海道・九州エリアでの長距離・遠隔地との連絡体制が強化されています。
3. 労働環境の改善と定常業務の最適化
労務管理オプションの長時間運転違反・警告機能を活用することで改善基準告示の遵守を徹底し、過度な疲労運転の防止と労働環境の改善に寄与しています。また、日々収集されたデジタコデータを月ごとの車両別収支表へ自動反映することで車両ごとの収支状況を正確に把握できるようになり、グループ会社・親会社へのデータ報告業務の効率化にも貢献しています。
ITP-WebService V3 — 安全運行基盤のさらなる進化に向けて
SBSフレックネット様は、ITP-WebService V3の導入で構築した安全運行基盤をさらに進化させるべく、イベント発生時の動画自動取得や会計システムとの連携による収支表の自動作成、デジタコとAIの連携による危険運転パターンの自動検出など、より高度な自動化・分析機能の実装に期待を寄せています。これらの取り組みは、ドライバー不足時代における運行管理の新たなモデル確立を目指すものであり、経営層から現場まで全レベルでの意思決定支援の実現が見込まれています。
導入を検討している企業に対して同社が強調するのは、必要なデータを自社の求める形で取得・加工できるかを事前に確認すること、先行トライアルで現場の抵抗感を抑えながら段階的に展開すること、既存システムとの互換性やマスターデータの移行可能性を事前に検証することの3点です。既存資産を最大限に活かしながら継続的に新たな価値を創造していくアプローチこそが、運送業界における持続可能なデジタル化の実現モデルであると、同社の事例は示しています。




